空前の猫ブームの中こんな物を見つけました。江戸末期の浮世絵師一勇斎国芳 『そのまま地口(ぢぐち) 猫飼好(みょうかいこう)五十三疋(ひき)』です。 地口は、語呂わせの駄洒落の事で『猫飼好(みょうかいこう)五十三疋(ひき)』は「東海道五十三次」の 地口すなわち駄洒落です。大判3枚=B4版位の大きさ3枚に、日本橋から五十三の宿場を経て、京都三条大橋まで 五十五の地名の駄洒落と共に 猫の絵が、びっしり書き込まれています。。 たとえば、始めの日本橋は二本のカツオ節,じゃれつく猫の絵と共に「二本出汁(だし)」、終点の京は「ギャウ」(猫に喰われた鼠の悲鳴)と言った具合です。
国芳は化物・妖怪絵などの奇想天外で 斬新な作風で知られますが、また大変な猫好きで、十数匹の猫を飼っていたそうです。
出典:集英社_浮世絵体系10・国貞/国芳/英泉

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日本橋:二本出汁(だし)_ 品川:白(しら)顔 _川崎:蒲焼き_ 神奈川:嗅ぐ皮_ 戸塚:ハツカ(鼠)_ 藤沢:ぶち鯖(サバ)_ 平塚:育つか_ 大磯:重いぞ

三島:三毛魔_ 沼津:なまず_ 原:ドラ_ 吉原:ブチ腹_ 蒲原:天ぷら_ 由比:タイ_ 興津:起きず_ 府中:夢中_ 鞠子:張子(はりこ)

藤枝:ぶち下手_ 金谷:タマや_ 日坂(にっさか):喰ったか_ 掛川:化け顔_ 袋井:袋入(り)_ 見付:寝付き_ 浜松:鼻熱つ_ 舞坂:抱いたか_ 白須賀:ジャラスか

吉田:起きた_ 藤川:ブチかご_ 岡崎:尾が裂け_ 池(ち)鯉(り)鮒(ふ)(知立(ちりゅう)):器量(きりょう)_ 鳴海:軽身_ 宮:親_桑名:喰うな_ 四日市:酔ったブチ_ 石薬師:イチャつき

庄野:飼うの_ 亀山:化けあま_ 関:カキ_ 坂の下:アカの舌_ 土山:ブチ邪魔_ 水口:皆ブチ_ 石部:みじめ_ 草津:こたつ_ 大津:上手_ 京:ギャウ

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