小袖の手 座敷わらし 酒買い小僧
◎小袖の手や燈台鬼は、使われずに、長い間放置された道具類に 霊力が宿ったものです。
◎切禿はおかっぱ頭のことで、座敷わらしです。古い民家や寺に住み着いています。
◎大座頭は文字通りで、大頭の盲僧
◎狸は江戸時代、町中にも多く住み、暗い夜など、狸の×× 八畳敷の腹鼓の音を聞かせました
◎酒買い小僧。暗い夜道を歩いていると、前方にトックリを持ち、酒でも買いに行く様な小僧が歩いています。暗いのに妙にはっきり見えるのが、不思議です。
破れ車 なめ女 三つ目 一つ目
天狗 雪女 毛女郎
金の精 猫又 火消し婆
幽霊船
現代に生きる妖怪達
◎この破れ車は、霊力の宿った古物と言うより、源氏物語の六条の御息所のイメージです。
◎お客を喜ばせて高い金を払わせ、送り出す後ろからぺロりと長い舌を出して舐める妖怪がなめ女です。今でも居そうです。
◎三つ目・一つ目は文字通りの古典的化物。
◎雪女は雪の夜に『一晩泊めて下さい』と訪れます。溶けてしまうので、入浴を勧めてはいけません。
◎江戸時代の女性にとって髪の毛は大事なチャームポイント。後髪の見事さにひかれ、思わず声を掛けると、髪の毛以外何もなかった言うのが毛女郎です。
◎常夜燈が消えているのは火の番の責任ではなく、火消しババの仕業と言われています。
◎年をとった猫が化けると言う事は、今でも信じる人が居る様です。江戸時代の猫は年を取ると、ほとんどがお婆さんに取り付きます。
源義経が、頼朝と不和になり、九州で再起しようとしますが、海路を平家の舟幽霊に妨げられ、結局奥州藤原氏の元に落ちて行くと言うのが、謡曲・歌舞伎のストーリーです。
そうこうしているうちに、夜が明け、鶏が時を作ると異界の者たちの時間は終わります。これで、百鬼夜興の会も終わります。
夜は夜の世界の住人達を想像し、その生活に思いを馳せていました。
この様な異界の住人達のパレードを百鬼夜行と言い大勢の画家が描いています。
狂歌百鬼夜興の名はこれにちなんでいます。これらは、明治以降、電燈・蛍光灯・LEDと次々開発される照明に追われ、消滅して行きました。
しかし本当に消えたのでしょうか?
今、映画・テレビ・ネットなどに住みつき、世界中に勢力を広げている怪しい者たちは、彼らの子孫かも知れません。